よもぎとは?
よもぎは、古くから生薬・漢方としても利用され、東洋の代表的な薬草として知られています。 また、日本人には馴染み深い、草餅やよもぎ団子など和菓子の材料としても使われております。春になると河原に沢山のよもぎが育っている光景も、今では珍しくなりましたが、昔は当たり前の事でした。
このように身近に存在し、色々な製品に利用されている「よもぎ」。 しかし、単に“よもぎ”と言っても、日本には数百種類あるといわれています。
その中でも、一般的に目にするのが、カズサキヨモギとオオヨモギです。カズサキヨモギは主に西日本に分布しており、オオヨモギは北陸や東北、北海道などに多く見られます。また、一見よもぎには見えない、カワラヨモギなども四国や九州を中心に存在しています。
よもぎはキク科の植物で、カズサキヨモギとオオヨモギは特に古くから日本の代表的な生薬として知られています(生薬名:ガイヨウ)。また、漢方にも利用されており、多くの効能効果を持つ薬草です。
よもぎの代表的な薬効・効能としては、健胃、冷え性、保湿、アトピーなどがあり、特によもぎは精油成分も豊富に含んでおり抗菌作用があり、すり傷、切り傷の止血や殺菌に効果があります。また、ミネラル・ビタミン類も豊富に含まれており、整腸作用があり、便秘にも効果があるといわれています。
そして臓器の機能を正常に保ち、公害物質や老廃物が溜まらないよう体外に排出する効能や、血液を浄化する効能もあるといわれています。 さらに気管支炎などによる咳を止める効果の他に、モグサとしてお灸にも利用されています。飲んでも、塗っても良い“よもぎ”は正に日本人の万能薬草として昔から使用されてきました。